アヒル雲を検索している時に不思議な形の文字が目に留まりました。
まるで草が風にそよぐように、流れるような筆致で描かれたその文字は、
「阿比留草文字(あひるくさもじ)」と呼ばれるものだそうです。
阿比留草文字は、古代文字の一種。
どこか草書体に似た、やわらかく優雅な曲線が特徴です。
神社や古文書に刻まれていることがあり、昔から神聖な文字として扱われてきました。
一説には、神々と繋がるための神代文字とも言われ、
何かしらの霊的な力が宿っているのではないか…そんなロマンを感じさせてくれます。
でも実は、江戸時代以降に作られたという説もあり、真実は今も謎のまま。
それでも、この文字に込められた祈りや想いは、
時を超えて人々の心に残り続けています。
私たちが普段何気なく使っている「文字」も、こうして振り返ってみるととても奥深いもの。
もしどこかで阿比留草文字を見かけたら、
その流れるような線に込められた意味を、
そっと感じ取ってみるのも素敵かもしれませんね。